料理として進化し続けるラーメン

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ラーメンって料理としてかなり進化を続けている珍しい種類の食べ物だよね。

 

普通の料理って、ある程度調味料が決まっていて、後は隠し味を加えたり、材料を工夫したり、調理方法を工夫したりって感じで、あくまでも料理名に縛られた中での変化ってあまり大きくないと思うんだよ。

 

でもラーメンって「ラーメン」って名前に縛られていながら、懐が深いというか、多様性がかなりあって、とりあえず、中華麺とスープを使っていれば名乗っていいみたいな所があるからさ。

 

少し前はラーメンといえば、今で言うところの「中華そば」的なものを指していて、ある程度種類があったとしても、「醤油、塩、味噌、とんこつ」の4種類ぐらいだったはずだよ。

 

それがいつの間にか幅を広げていて、鶏、煮干し、とんこつ醤油、魚介系、油そば、家系、二郎、等々のカテゴリー分類が進んでいて、気軽に「何ラーメンが好きなの?」なんて聞いても、いまいち直ぐに分かりあえる気がしないよね。

 

このまま進化を続けていったら、ポテトチップス並みの多様性を発揮して「うにクリームのカルボナーラ味ラーメン」とか「フォアグラのテリーヌ-バルサミコソースを添えて-味ラーメン」とか他の料理をすっかり飲み込んでしまうんじゃないかなと思うよ。

 

お店で食べるラーメンも結構好きなんだけれど、私は袋麺のあのちぢれた感じの麺が結構好きだな。袋麺だと「サッポロ一番シリーズ」が好きで、買う時に塩味と味噌味でかなり迷ってしまうね。醤油も美味しいんだけど、何となく玄人向け感があって、敬遠してしまうんだよね。

 

そういえば、袋麺はあまり奇抜というか、上記のような新しめのカテゴリーの味の商品は見かけないね。何でだろう。開発コストとか、購買者の層とかその辺りが関係しているのかな。

 

それとも、古典的なカテゴリーの味は家で食べる用で、外で食べるなら新しいカテゴリーでみたいになりつつあるのかな。古典的な味の人気が無くなることは無いとは思うけど、それを売りにしたお店が無くなっていくのは寂しいよね。難しいなぁ。

 

写真は昨日食べたとんこつ醤油ラーメン